今回は数多くあるWordPressのSEO対策プラグインの中でも最もシンプルで、かつWordPressの操作に慣れていない方にとっても扱いやすいプラグインである「SEO SIMPLE PACK」の使い方についてをご紹介したいと思います。
今現在WordPressのSEO対策プラグインにはたくさんありすぎて何を選んだらいいか悩んでいる?、また、出来るだけ必要最低限の機能でシンプルに扱いやすいプラグインが良いと考えられている方には、是非こちらの記事を読んだ上でSEO SIMPLE PACKの導入を検討してみることをおすすめします。
この記事で解説していること
- そもそもSEOとは何なのか?
- SEO SIMPLE PACKの概要について
- SEO SIMPLE PACKの使い方、設定出来る(しておくべき)項目について
そもそもSEOとは?
それではまずプラグインSEO SIMPLE PACKの解説に入る前に「そもそもSEOって何なの?」と思われた方の為に簡単にSEOについての解説をしたいと思います。
SEOとはSearch Engine Optimization(和訳: 検索エンジン最適化)の頭文字をとってできた言葉で、簡単な言葉に置き換えると検索エンジンの検索結果において、ウェブサイトを上位に表示する為に行う対策のことを意味します。

このウェブサイトを上位に表示する為に行う対策としてサイト側でしておくべきことがいくつかあるのですが、特に基本的な設定項目がtitleタグやmeta descriptionタグの設定です。
titleタグは文字通り記事のタイトルを設定するタグで、meta descriptionタグは記事の説明文を設定するタグなのですが、これらを設定すると設定した内容が以下のように検索結果のスニベット上に表示されるようになります。

これによって、ユーザーにとっては記事の内容を見なくても記事が何について書かれているのかが分かるようになるので利便性が上がり、また検索エンジンにとっても、これらの情報を使ってコンテンツがユーザーにとって有益かどうかといった判断を下す材料となるので、結果として検索順位が上位に表示されるといった形になる訳です。
WordPressではSEO対策にプラグインが必要
なお、これらtitleタグやmeta descriptionタグはどちらもHTMLファイル内のheadタグ内に記述するタグなのですが、WordPressでは記事ごとにこれらtitleタグやdescriptionタグを設定する機能がデフォルトで備わっていないため、基本的にはプラグインを使用して管理画面上からこれらのタグの内容を設定するのが一般的な方法となっています。
2021年7月現在、WordPressのSEO対策プラグインには以下のようなものがあります。

これらの中でも、最もシンプルで、かつ最低限必要な機能が備わっているプラグインが今回ご紹介するSEO SIMPLE PACKプラグインです。
SEO SIMPLE PACKの概要

SEO SIMPLE PACKはWordPressの人気有料テーマである「SWELL」を開発した了さんが開発したSEO対策プラグインで、現在までの有効インストール数は10,000+となっています。
また、他のSEO対策プラグインと比べてSEO SIMPLE PACKは機能を必要最低限のもの(例: ページ毎のmetaタグ、OGP設定、アナリティクスとの連携など)だけに抑えている為、WordPress初心者にとっても扱いやすくなっているのが特徴です。
さらに、前述した通りWordPressテーマSWELLと開発者が同じである為、両者の相性が良く、SWELLの推奨プラグインの1つとしてSEO SIMPLE PACKが紹介されています。

- WordPressを始めたばかりであまり操作の仕方に慣れていないといった方
- 複雑な機能は必要ないという方
- WordPressのテーマとしてSWELLを使用されている方
SEO SIMPLE PACKの使い方
それではSEO SIMPLE PACKの使い方を解説していきます。
まずはプラグインの新規追加から「SEO SIMPLE PACK」を検索し、「今すぐインストール」をしておきましょう。

次にインストールが出来たら、続いてプラグインを「有効化」しておきましょう。

SEO SIMPLE PACKが有効化されるとサイドバーに「SEO PACK」と書かれた項目が追加された状態になったと思います。

ウェブサイト全体のmetaタグの設定やOGPの設定はここから行っていくような形になります。
ウェブサイト全体のSEO対策を行う方法
ウェブサイト全体のSEO対策を行うには「SEO PACK」→「一般設定」の画面から行います。
一般設定画面では以下のように設定種別ごとに6つのタブが用意されていますが、それぞれのタブで設定出来る項目は以下の通りです。

基本設定
「基本設定」タブでは、主にフロントページのタイトル(titleタグ)やディスクリプション(meta descriptionタグ)の設定、さらに検索結果ページや404ページなどのような特殊ページのタイトル(titleタグ)の設定をすることが出来ます。
「基本設定」タブで設定出来る項目
- フロンページのmetaタグ設定
- 区切り文字の設定
- 特殊ページ(例: 検索結果ページや404ページ)のタイトルの設定
ここでは特にフロントページのタイトルやディスクリプションの設定をしておくようにしましょう。

なお、上の例では「フロントページ」のタイトルタグに少し変わった文字列(%_site_title_% %_sep_% %_tagline_%)を使用していますが、これはプラグインで用意されているスニペットタグと呼ばれるもので、これを使用するとサイトのタイトルや区切り文字などが変更されても動的に内容が変更されるようになってくれます。
2021年7月現在、SIMPLE SEO PACKで使用できるスニペットタグの一覧は以下の通りとなっているので、いちいちサイト名を変更した際にタイトルタグも変更しなくても済むようにスニペットタグを使用することをおすすめします。

投稿ページ
「投稿ページ」タブでは、主に投稿や固定ページなどのタイトルタグの表示形式に関する設定やnoindex設定等を行うことが出来ます。
「投稿」タブで設定出来る項目
- 投稿に関する設定
- 固定ページに関する設定
- カスタム投稿タイプに関する設定
- メディアページに関する設定
こちらは基本的にデフォルト設定のままで良いかなと思います。
タクソノミーアーカイブ
「タクソノミーアーカイブ」タブでは、主にカテゴリーやタグなどのアーカイブページのタイトルタグの表示形式に関する設定やnoindex設定等を行うことが出来ます。
「タクソノミーアーカイブ」タブで設定出来る項目
- カテゴリーに関する設定
- タグに関する設定
- 投稿フォーマットに関する設定
こちらもデフォルトのままでも良いですが、当サイトではカテゴリーアーカイブページとの重複を防ぐ為に、タグのアーカイブに関してはnoindex設定としています。

その他アーカイブ
「その他アーカイブ」タブでは、主に著者や日付、カスタム投稿タイプのアーカイブページのタイトルタグの表示形式に関する設定やnoindex設定等を行うことが出来ます。
「その他アーカイブ」タブで設定出来る項目
- 著者のアーカイブページに関する設定
- 日付のアーカイブページに関する設定
- カスタム投稿のアーカイブページに関する設定
ここの著者アーカイブページに関する設定の中にある「『著者』のアーカイブページを使用しない」という項目は、「はい」にしておくことをおすすめします。

理由はこうすることでユーザー情報が漏洩するのを防ぐことが出来るからです。
WordPressでは、デフォルトではドメイン名の後ろに「/?author=1」という文字列をつけることで著者のアーカイブページにアクセスすることが出来てしまい、1番最初に作成したユーザー情報(WordPressログインID)が漏洩してしまうという仕様になっています。
例: example.com/?author=1

ただし、SIMPLE SEO PACKの「『著者』のアーカイブページを使用しない」という項目を「はい」としておくことで、仮に「/?author=1」を使って著者のアーカイブページにアクセスしようとしたユーザーがいたとしてもトップページにリダイレクトをさせることが出来るので、ユーザー情報の漏洩に繋げることが出来るという訳です。
Googleアナリティクス
「Googleアナリティクス」タブでは、Googleアナリティクスの設定をすることが出来ます。
「トラッキングコードの種類」と書かれた項目で埋め込んでいるトラッキングコードの種類を選び、「『トラッキングID』または『測定ID』」と書かれた項目でトラッキングID、あるいは測定IDを記入することで、アナリティクスとの連携が出来るようになります。

なお、ご自身がサイトに埋め込んでいるトラッキングコードの種類が分からないといった方は以下の記事の「トラッキングコードのバージョンの確認」箇所を併せてご覧頂くと良いかと思います。

ウェブマスターツール
「ウェブマスターツール」タブでは、Googleサーチコンソール、Bing、Baidu、Yandexといったウェブマスターツールの認証コードを記入する箇所があり、サイト所有権の確認をすることが出来ます。

ウェブサイト全体のOGP設定を行う方法
次に、ウェブサイト全体のOGP設定を行う方法を解説します。
ウェブサイト全体のOGP設定は「SEO PACK」→「OGP設定」の画面から行います。
OGP設定画面では以下のように設定種別ごとに3つのタブに分かれていますが、それぞれのタブで設定出来る項目は以下の通りです。

基本設定
「基本設定」タブでは、サイト全体のog:image画像を設定することが出来ます。

なお、投稿ページでは「アイキャッチ画像」に設定されている画像が、ここで設定したog:imageよりも優先されます。
「Facebook」タブでは、Facebook用のメタタグの設定をすることが出来ます。
なお、Facebook用のメタタグの設定は特に必須でもないので、必要なければ「Facebook用のメタタグを使用する」を「いいえ」としておいても問題ありません。

「Twitter」タブでは、Twitter用のメタタグの設定をすることが出来ます。
こちらも取り立てて説明することはありませんが、「カードタイプ」という項目を変更することで、Twitterでシェアされたときに表示されるTwitterカードの画像箇所のサイズを変更することが出来ます。



記事毎にSEO対策、OGP設定を行う方法
最後に記事毎にSEO対策やOGP設定を行う方法を解説します。
SEO SIMPLE PACKをインストールすると、投稿や固定ページの編集画面に「SEO SIMPLE PACK 設定」という項目が追加されます。

ここでページ毎のタイトルやディスクリプションの設定をすることが出来ます。
記事(ページ)毎に設定出来る項目
- robotsタグの設定
- ページのタイトルタグ
- ページのディスクリプション
- ページのog:image
- ページの”canonical” URLの設定
- ページのキーワード
基本的に、ページのタイトルタグ、ページのディスクリプション、og:imageのみを設定しておけばOKですが、robotsタグやページの”canonical” URLの設定等の意味についても理解しておきたいという方は以下のページも併せて参考にして頂ければなと思います。

まとめ
まとめです。今回は数多くあるWordPressのSEO対策プラグインの中でも最もシンプルで、かつWordPressの操作に慣れていない方にとっても扱いやすいプラグインである「SEO SIMPLE PACK」の使い方についてをご紹介しました。
- WordPressを始めたばかりであまり操作の仕方に慣れていないといった方
- 複雑な機能は必要ないという方
- WordPressのテーマとしてSWELLを使用されている方
この記事を読んでSEO SIMPLE PACKにご興味を持たれた方は是非、導入することを検討してみて下さい。
今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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